• 英語表記
    LEO Pharma
  • 設立年月日
    1908年
  • デンマーク

皮膚科医療のパイオニアLEO Pharma110年以上の歴史と革

LEO Pharmaは1908年にデンマークで創立され、110年以上にわたり皮膚科医療の分野でリーダーシップを発揮してきました。
創業以来、研究開発に重点を置き、皮膚疾患を持つ患者さんの生活の質向上に貢献してきました。
LEO Pharmaの特徴は、皮膚科領域に特化した製薬企業であることです。
この専門性により、アトピー性皮膚炎や乾癬などの難治性皮膚疾患に対する革新的な治療法の開発に注力しています。

現在、LEO Pharmaは世界130カ国以上で事業を展開し、約5,800名の従業員を擁しています。
同社の強みは、グローバルな視点と地域に根ざしたアプローチを組み合わせた戦略にあります。
各国の医療ニーズに合わせた製品開発と販売戦略を展開しながら、世界中の患者さんに高品質な医薬品を提供しています。

LEO Pharmaの経営の安定性は、レオ財団が大部分の株式を所有していることに起因します。
この構造により、短期的な利益追求ではなく、長期的な視点での研究開発投資が可能となっています。
これは、難治性皮膚疾患の新たな治療法開発には不可欠な要素です。

日本においては、2010年6月に設立されたレオ ファーマ株式会社が事業を展開しています。
日本法人は、2~3年ごとに新薬または適応追加の承認取得を目指しています。
この積極的な製品開発戦略は、日本の皮膚科医療の発展に大きく寄与すると期待されています。

LEO Pharmaが開発した アトピー性皮膚炎治療の新時代を切り開く革新的製品アドトラーザ

LEO Pharmaの革新的な製品の一つが、アドトラーザ(R)です。
アドトラーザ(R)は、既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎に対する新しい生物学的製剤として、2022年12月に日本で製造販売承認を取得しました。

アドトラーザ(R)の特徴は、アトピー性皮膚炎の病態に重要な役割を果たすIL-13というサイトカインを特異的に阻害することです。
これにより、アトピー性皮膚炎の症状改善が期待されています。
さらに、従来の治療法では十分な効果が得られなかった患者さんに新たな選択肢を提供することで、LEO Pharmaは皮膚科医療の進歩に大きく貢献しています。
また、アドトラーザ(R)は、グローバルな展開が進んでいます。
この製品の成功は、LEO Pharmaの研究開発力と、皮膚科領域における専門性の高さを示していることも重要なポイントです。

このようにアドトラーザ(R)の開発は、LEO Pharmaが掲げる「皮膚疾患の患者さんやそのご家族、そして社会のために、標準治療の発展に貢献する」という目的を体現しています。
この製品は、LEO Pharmaが皮膚科領域のグローバルリーダーとしての地位を確立する上で重要な役割を果たしています。

LEO Pharmaの臨床試験の効率化と患者中心のアプローチ

LEO Pharmaは、デジタル技術を積極的に活用し、臨床試験の効率化と患者中心のアプローチを推進しています。
その一環として、Veeva Systemsとのパートナーシップを拡大し、患者中心でペーパーレス化したスケーラブルなデジタル臨床試験の実現に取り組んでいます。

Veeva Clinical Operations Suiteの導入により、LEO Pharmaは臨床試験データの精度向上、臨床試験コストの25%削減、臨床試験期間の25%短縮を目指しています。
また、分散型臨床試験の導入により、被験者の多様性向上と被験者体験の大幅な改善を図っています。

具体的には、eTMF、CTMS、CDMS、Site Connect、eConsent、ePRO、Virtual Visits、eSourceなど、Veevaの統合化されたクリニカル製品スイートを使用しています。
これらのツールにより、臨床試験のデジタル化が進み、データの精度向上とリアルタイムな情報共有が可能になっています。

さらに、LEO PharmaはVeeva Link for Key Peopleを活用し、医科学専門家とのエンゲージメントを拡大しています。
このツールにより、皮膚科領域の医科学専門家に関する正確でタイムリーな情報を得ることができ、既知の専門家との関係を深めるとともに、新たな専門家を特定することが可能になっています。

これらのデジタル技術の活用は、LEO Pharmaの2030年戦略の軸として位置付けられており、変化を続ける市場の動きに迅速に対応し、臨床試験を遅滞なく継続することを可能にしています。
同時に、患者さんのニーズにより適切に応えることができる体制を構築しています。

LEO Pharmaの2030年ビジョンと持続可能な成長戦略

LEO Pharmaは、2030年までに「皮膚科領域でグローバルリーダーになる」というビジョンを掲げています。
この目標達成に向けて、同社は研究開発への投資を継続的に行っています。
特に、生物学的製剤や新しい作用機序を持つ低分子化合物の開発に注力しています。

LEO Pharmaの成長戦略は、単なる売上増加だけでなく、患者さんの生活の質向上と社会への貢献を重視しています。
同社は、高いパフォーマンスを売上実績と同等に評価し、医療専門家と患者さんへのポジティブな影響を重視しています。

また、LEO Pharmaは持続可能な成長にも注力しています。
環境負荷の低減、多様性と包括性の推進、倫理的な事業運営など、ESGの観点からも積極的な取り組みを行っています。
人材育成の面では、自ら考え行動し、チャレンジ精神を持つ人材の採用と育成に力を入れています。
製薬業界を取り巻く環境が日々変化する中で、柔軟に対応できる人材の確保が重要だと考えています。

これらの取り組みにより、LEO Pharmaは皮膚科医療のリーディングカンパニーとしての地位を確立し、世界中の皮膚疾患患者さんの生活改善に貢献し続けることを目指しています。
同社の革新的なアプローチと患者中心の姿勢は、今後の皮膚科医療の発展に大きな影響を与えることが期待されています。

よくあるご質問(FAQ)

  • 質問:
    レオファーマはどこの国に本社がありますか?
    回答:

    レオ ファーマはデンマークに本社がある、研究開発志向型の製薬会社で、1908 年に創業されました。
    皮膚疾患の治療薬を開発・製造し、世界130カ国以上で販売しています。
    日本法人のレオファーマ株式会社は2010年6月11日に設立され、皮膚科領域に特化したスペシャリティファーマとして、日本で確固たる地位を築くべく事業活動を展開しています。

  • 質問:
    レオファーマの新社長は誰ですか?
    回答:

    デンマークのレオファーマ(LEO Pharma)のCEOはクリストフ・ブルドン(Christophe Bourdon)氏です。
    ブルドン氏は、米国のバイオテクノロジー企業Amgen Inc.で米国のオンコロジー事業のシニア バイスプレジデント兼ゼネラル マネージャーを務め、世界市場で最も売れている医薬品の商品化計画も手掛けていました。
    そして、2022年4月1日からレオファーマのCEOに就任しました。
    また、日本法人であるレオファーマ株式会社の新しい代表取締役社長にはクリス シスネロス(Kris Sisneros)氏が就任しました。
    クリス氏はヘルスケア業界でグローバルな豊富な経験を持ち、前職ではメルクのタイ法人でマネージングディレクター兼ゼネラルマネージャーを務めていました。

  • 質問:
    LEO Pharma Japan Officeはどこにありますか?
    回答:

    日本法人のレオファーマ株式会社は、2010年に設立され、東京都千代田区に本社があります。
    レオファーマ(LEO Pharma)は1908年にデンマークで創業し、皮膚科領域に特化した医薬品を提供している専門企業です。

  • 質問:
    レオファーマ株式会社の従業員数は?
    回答:

    LEO Pharmaは世界61カ国に販売拠点を持ち、約4,300名の従業員が働いています。
    日本法人のレオファーマ株式会社では、正社員数が現在約120人で、過去18ヵ月間で2倍に増加しました。

  • 質問:
    レオファーマのアドトラーザはいつ発売されましたか?
    回答:

    「アドトラーザ(R)皮下注150mgシリンジ」(一般名:トラロキヌマブ(遺伝子組換え))は、2022年12月23日に「既存治療で効果が不十分なアトピー性皮膚炎」に対して厚生労働省から製造販売承認を受けました。
    販売は2023年9月26日から開始されます。
    アドトラーザは、アトピー性皮膚炎の原因となる免疫反応にかかわるサイトカインを中和するモノクローナル抗体です。